ニワトリとタマゴ 重箱の隅の戦い

重箱の隅をつつくような、どうでもよさそうな細かい話やネタ話。おもいついたら即暴走。

目的と手段における前後関係と逆転現象

目的と手段というものは、ニワトリとタマゴのようなものだと常々思いませんか?。どっちが先かという話ですね。この関係は必ずしも目的が主、手段が従ではないのが面白いところです。

 

目的のためには手段を選ばない

目的を設定して、達成するための手段を検討します。大抵の場合はここから始まります。

[目的]夏休み最終日。真っ白の宿題を終わらせる

手段1.徹夜して終わらせる
手段2.友達に見せてもらって全部写す
手段3.真っ白のまま乗り切ってみる

手段2.を選択すると、手段であった「友達に見せてもらって全部写す」が、手段から目的に変わります。するとまた、いくつかの手段が考えられます。

[目的]友達に宿題を見せてもらって全部写す

手段1.普通に頼んでみる
手段2.一週間昼飯をおごる約束をしてみる
手段3.土下座してみせる

手段3.を選択、再度手段が目的に変更されます。実現するための手段を考えます。

[目的]友達に土下座してみせる

手段1.無心で土下座
手段2.プライドを捨てて土下座
手段3.馬鹿になりきって土下座

といった具合です。最終的には自分の心に折り合いがついたところで、この壮大なプロジェクトはFIXとなるでしょう。ですが、始まりをさかのぼってみますと、夏休みに遊ぶ時間を捻出する為、シャバの生活をしばし忘れる為等、別の目的のために、「夏休みの宿題を放棄する」という手段を取った可能性があります。まさにニワトリとタマゴの関係です。目的と手段、どっちが先だったのかルーツをたどるとキリがありません。ほとんど揚げ足取りです。だからこその重箱ネタでもありますが。

 

重要なのは、一連の過程において最初に立てた目的「宿題を終わらせる」という大項目に関してはブレていません。大項目を達成する過程の具体的な目的は、「目標」といっても良いかもしれません。

 

手段のためには目的を選ばない

手段の行使が第1で、目的は何でもいい場合も世の中には有ります。手段を実現することこそが目的とも言えます。

[目的/手段]買ったばかりのドリルで穴をあけてみたい

手段/目的1.ドアに穴をあける
手段/目的2.壁に穴をあける
手段/目的3.適当な部材に穴をあける

 

どっちが目的でどっちが手段でも大差ない、というか意味が無い状況です。穴をあけるという行為そのものだけに意味があります。あたかもニワトリとタマゴがウロボロスの蛇になったかのようです。


穴をあけるという手段が必要になった時に備えての事前確認、手段を目的にまで昇華させたスペシャリスト等。この場合、1~3どれを選んでも何に穴をあけるかは自己責任で・・

 

ニワトリとタマゴの逆転

ある時点において確定していたはずの目的と手段の前後関係が、様々な要因で逆転してしまう場合です。大抵は不幸になりますが、人によるかも知れません。

人生を楽しむために、酒をたしなむ

酒を飲むという行為が主になります。人生は二の次です。

[逆転]酒を浴びるためだけに生きている

 この1パイのために生きてるんだなぁ~ ってレベルではない、アレな話です。

 

人生の気分転換に、ゲームをする

ゲームが人生になります。

[逆転]ネトゲをするためだけに生きている

 経験あります。渦中にいる時は結構幸せなものです。

 

人が生きるために社会を形成する

社会がまるで神様のようになります。

[逆転]社会を維持するためだけに人は働く

恐ろしい話です。リベリオンです。

 

確かなことは、目的と手段には相互依存関係があるということです。目的が無いと手段の需要が生まれませんし、手段が無いと目的の実現ができません。目的と手段、うまく付き合っていきたいものですね。

駄文にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

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