立て続けに物が壊れて、修理ばっかですぬ。今度はPC用のゲームパッド。
久々に使った所、触れてなくても勝手に歩き続けてしまいました。左アナログスティックの異常ですね。
このままだとゲームにならないので、なんとかします。
- 現状のXBOX360コントローラ
- 修理用アナログスイッチの調達
- コントローラの修理
- 修理後の動作確認
- (おまけ1)もし信号線のパターンを剥がしてしまったら?
- (おまけ2)XBOX360用アナログスイッチの分解
現状のXBOX360コントローラ
マイクロソフト純正。これは2000円程度だったんですが、現行機種であるXBOX ONE用は5000円位する為、買い替えたくないです。最近は使用頻度も減りましたし・・・
左スティックに明白な『ひっかかり』が生じてるので、物理的に壊れてますね。キャリブレーションだけじゃ無理そうです。おっさんゲーマー遊びすぎ。
左スティック用のスイッチを交換することにします。
修理用アナログスイッチの調達
このスイッチはAmazonのマケプレ業者も売ってますけど、妙に高かったり(1000円以上とか)、模造品だったりするっぽい為(正規品はALPS電気)、ここでの購入は微妙ですね。
そこで、
壊れた別のコントローラを入手して付け替える
のがいいと思います。自宅で眠ってる奴、ジャンク屋で拾う、友達に貰う等で部品確保しちゃいましょう。
そんな中古じゃダメじゃ?と思うかもですが・・・恐らく右のアナログレバーは故障が少ないと思います。ハードにレバガチャする左に対し、右は緩やかな使用が多いかな、と。部品自体は左右共通なので、右のを使う算段。
あ、潔癖症の人も心配しなくて平気ですよ。僕も電車のつり革やエスカレータの手すり触れない人ですけど、問題無いです。スイッチと操作部レバーは別パーツなので、操作部は自分のを付ければ解決です。
僕は趣味柄ジャンクを山ほど抱えてるので、そこから使えそうなのを漁ってきました。これはPlayStation2用コントローラ(DUALSHOCK2)の基板。
え・・・プレステの部品をゲイツ箱に使っちゃうの??
でもまあ、どちらもALPS電気のスイッチ。ガンダムもサザビーも中身はアナハイム製、みたいなもんです(謎)。
マケプレ業者は『XBOX360用はサイズが違うので専用品』みたいなこと書いてありましたが、少なくともDUALSHOCK2用のは使えるようです。部品サイズも足も同じ。
抵抗値等の差分が心配でしたが、先にネタバレしてしまうと、問題無く動作してます。
コントローラの修理
まずはジャンク品(今回はDUALSHOCK2)の右スイッチを外します。スイッチの物理的な感触はすこぶる良好。これがダメだと悪化することになるので、最初に確認しないと悲惨なことにw。
外し方は、1本づつ吸い取り線で取る、全部のピンにハンダを盛り繋げてコテ2本で同時に温めて基板から落とす等で。
箱コンの左スイッチを外します。L1 L2キーが邪魔だったので、まずはこれを取り外し。ハンダで部品取らなくても外せるかもですが、ちょっと構造上怖かったので部品ごと取りました。
あとは、外したDUALSHOCK2のスイッチと付け替えるだけ。
注意点を1つ。ロット問題の可能性も否定できないですが、ベアボード(基板の板っきれ自体)のパターンが非常に脆いです。具体的には、パターン(銅線部分)がとても剥離しやすいです。無茶すれば剥がれる物なんですが、ここまで脆いのはちょっと珍しいかも。
スイッチのフレームもベタGND接続じゃない為、コテの温度に注意(ベタGNDのつもりで温めて、1個剥がしたw)。DUALSHOCKのは頑丈なので、このノリでハンダ入れると結構危険。コスト削減してんのかなぁ。
吸い取り器だと、信号線のパターン1発で持ってかれるかも(元々信号線に吸い取り器は結構危ないですが)。吸い取り線でも、パターンをコテ先でグリグリやらないように要注意(これに限らずやっちゃダメですけどね!)。
大抵のベアボードは、デバッグ時に面実装部品やスイッチ等を相当の回数張り替えても平気な作りなんですが、これは回数やると結構怖そうw
修理後の動作確認
L1L2スイッチも戻し、電源/GNDの導通チェックして、ショートが無いことを確認。組み上げてテストした所、アナログ感度は全く問題無し!
勝手に動くことも無くなり、その他操作も万全。DUALSHOCK2のジャンク大活躍!
(おまけ1)もし信号線のパターンを剥がしてしまったら?
使いまわしの写真なので、例ということで。この赤丸のパターンが重要箇所だったと仮定して、これを剥がしてしまったらどうしましょう?
そんな時は、慌てずパターンを追いかけて、VIA(内層や部品面にパターンを通す為の縦の接続)を見つけます。
表面をカッターで軽く削ると銅箔が出てくるので、VIAと部品の足とでジャンパ線を飛ばしてください。部品の足に巻き付け、VIAの穴に差してしっかりハンダ付けして、あとはテープで固定しておきます。ニトフロンテープとかが良いんですが、恐ろしく高いので(小売りだと1巻き2000円以上すると思う)、なければ何か適当なテープでも。
VIAでなくパターン自体を削ってハンダで繋げてもいいですが、GNDパターンのシルクを削ってショートさせないようにくれぐれも注意。
ジャンパ線は、VIAの穴に入るような単線の細い奴がいいです。ヨリ線使うとかなり苦行に。
ちなみにこのジャンパ線対処ですが、反射や遅延等、信号波形の品質(AC特性)はひどく悪くなります。コントローラ位なら問題無いですが、高速系にこういう改造すると動かなくなるので注意。例えばメモリバスとか(構造的にやれないと思いますが、まあ例えで)。
(おまけ2)XBOX360用アナログスイッチの分解
外した箱コンのアナログスイッチをバラしてみました。ツメ4ヶ所を曲げれば板金外れます。
X、Y軸のA/Dコンバータ(写真右下)、昔のボール式マウスに付いてた奴と同じような感じかも?
アナログレバー。汚ねぇww
手前のデッパリはY軸のA/Dに接続、奥のデッパリで押し込み(L3)ボタン動作。とりあえ綿棒で拭き掃除。
板金裏側。赤丸の所、何やら付着しており、銅板が引っかかってたので切削。でもこれはX軸のA/Dっぽいので、当初の「勝手に歩く」症状とは関係無いかも。
とりあえず綺麗に掃除して再組立。赤丸の所がツメです。
グリス塗るか悩んだけど、A/Dに垂れると嫌なので無しの方向で。本来はどうなってんだろう。
掃除の効果か、当初の変なひっかかりは解消しました。もしかしたらこれで直ってるかもですが、面倒なので試しておりませぬ(ダメだったらまた張り替えなきゃいけないから・・・)
代替部品無い時は試す価値あるかもですが、A/Dダメにするかもなのでちょっとチャレンジャー要素ありますね。