家庭内の照明の話です。1日2日くらいであれば、ロウソクやランプ、ランタンでの生活というのも憧れます。松明は・・・火事になりそうですね。ワイルドでいいかもですが。日々の利便性を考えた場合、電気というインフラの中でも、照明器具は非常に重要だと思えます。
「電気つけて!」
といったら明かりを指してますよね。電気=照明となっている証明!(q.e.d.)
・・・すいません閉じないでくださいお願いします。
60W照明器具に40W電球つけてもOK?
電球型のスタンド使ってる人とかもう少なそうですが。例えば「定格60W」のスタンドを使ってみたら、明るすぎて
うお、まぶしっ!
と感じた場合。なんとかしたいですね、どうしましょう。
「60W明るすぎた、40Wなら良かったのに。でも60Wのスタンドに40Wの電球つけたら壊れるんじゃ?60W以上じゃないと」
と思って60Wで頑張ってたりしませんでしょうか。これは逆でして、
40W付けても壊れませんが、60W以上付けたらヒューズが飛ぶかもしれません。
蛍光灯も電球も、有無を言わさず自分が欲しいだけの電力を照明器具に要求するからです。大は小を兼ねません。ワガママですね電気って。
(間違い)
60Wの照明器具に40Wの電球つけたら、電球に60Wかけるから爆発するかもしれない!
(正解)
60Wの照明器具に40Wの電球つけても、電球は40Wしか要求しないから大丈夫。
となってます。安心して40W使ってください。電球型蛍光灯やLED電球も同じで、ワットが小さい分には何も問題無いです。ちなみにLED電球は熱で寿命が劇的に短くなります。風呂場のように電球を密閉して使う場合、あっという間に切れる場合がありますのでご注意を。
同じことで、
(間違い)
60Wの照明器具に100Wの電球つけても、電球に60Wしかかからないから大丈夫。
(正解)
60Wの照明器具に100Wの電球つけたら、ヒューズが飛ぶかもしれない!
いい加減な照明器具でこれやると、最悪出火する可能性もあるのでくれぐれも無しで。何ワットまでOKか?は内側にラベル(定格名版)が貼ってあります。
蛍光灯のチラつきが気になる
旧式の蛍光灯を使っているとどうしてもチラつきます。これは電気の周波数(関東50Hz/関西60Hz)の影響で、ニュアンスで言うと
1秒間に50/60回スイッチをOFF/ONしている
ようなものです。人間の目って結構反応いいので、この程度だと気付いてしまいます。ちなみに白熱灯はスイッチ切っても反応が蛍光灯よりニブい為、周期的なチラつきは見られません。
高周波点灯式蛍光灯(蛍光灯の型番がFHCから始まるやつ)だと、目にもとまらぬ速さでスイッチするので、チラつきが見えません。「インバータ内蔵型」と書かれているものも同様です。電球型蛍光灯は大抵これですね。
家と外で自分の顔が違って見える理由
家の鏡で見た時と、外の鏡やガラス等で見た時で、自分の顔が違って見えた経験無いでしょうか。これも室内照明が原因です。色々細かい数字ありますが、極力無しでいってみます。
自然光と蛍光灯の違い
蛍光灯って青っぽいけど白熱灯は赤っぽい
って思いますよね?実際その通りで、蛍光灯の色が嫌いという方もいるでしょう。白熱灯は暖かみのある夕日、蛍光灯はギラギラした快晴の朝に近い感じでしょうか。
日の出と夕方では、景色の色が全く違って見えるのはご存知の通りです。夕日の光で化粧して早朝に外で鏡を見たら、きっと全然イメージと違った仕上がりだと思います。環境光の違いが大きく影響しています。
僕は化粧したことないですけどね、もちろん・・・
ゲーム用の3Dポリゴンでの例ですが、照明1つで大きく見栄えが変わる場合があります。
彫りの深いオッサンの場合、照明変えても左右でそんな変化ないです。が、
平たい顔族凹凸少ない上に目大きめな、アニメ顔っぽく(?)作ってみると一目瞭然。オッサンもちまいのも、照明変わってるだけで、ポリゴンメッシュ(形)とテクスチャ(色)は左右で同一です。まさに照明マジック。
昼白色の蛍光灯
今は普通に量販店で買えるので使ってる方も多いと思います。この昼白色というのは、文字通り昼間の光に近く、印刷物の「白色」に近い色の蛍光灯です(色温度5000k)。青い蛍光灯は「昼光色」で色温度6500K前後。大抵のPCディスプレイと同じです。
蛍光灯の下だと紙が青く見えるといったことも無くなりますので、お勧めの蛍光灯です。洗面所に使うと、顔の見え方も日中屋外に近くなると思います。
ちなみにこの理屈は照明だけでなくPCのモニターや液晶タブレットも同様で、「白色」の基準の取り方の違いにより、環境によって色の見え方が変わってしまいます。
※WindowsとMacで色が違って見えるのはまたちょっと違います。
綺麗な色の照明を使おう。演色評価数Ra
専門用語っぽいですが、そんな難しい物ではなく。例えば同じ昼白色の蛍光灯を使ったとしても、その中でも「質」の違いがあります。自然光をRa=100として、どれだけ自然光に近いか?という性能を現してる数字です。
蛍光灯のメーカのHP見ると大抵書いてあります。点滅が気になるような旧式の蛍光灯はRa=60かそれ以下、自然光に大きく劣ります。一方美術館で使われる高演色蛍光灯はRa=90以上、いいとこだと95~99なんてものを使っていると思います。紫外線(UV)カット機能もついてたり。
ちなみに高演色蛍光灯はさほど高くなく、一般家庭でも使えます。ただし問題があって、
- シーリング(丸いワッカのタイプ)が無い。直管のみ。
- 明るさが二の次の為、通常の蛍光灯よりかなり暗い。
家庭では使いづらいですね。オススメは、高周波点灯式なら3波長タイプの物。ヨドバシカメラとかで売ってます。普通のシーリングタイプで、お使いの蛍光灯の型番が、
FHC-xx・・・(例えばFHC27ENーPDLN)
と、FHCから始まってれば使えます。サイズだけ間違わないようにしてください。
大抵Ra=84以上で、量産品にしては優秀です。僕は東芝の使ってます。照明自体はNECですが。いわゆる「白」なので目にやさしいです。ディスプレイもキャリブレーション済なので疲れません。
昔Panasonicの3波長蛍光灯は非常に評判が悪かったのですが(緑に見える)、今はRa=84となっているので多分大丈夫だと思いますが・・・使ったことは無いです。
3波長より高性能なLED照明もある
LED照明はちょっと前まで性能が微妙だったせいか、Ra非公開の場合も多い気がします。
東芝は量産品でRa=90超えという美術館級の照明作ってます。結構お安めで。
高演色<-kireiroー>シリーズ
電球型も売ってます。これもRa90。洗面所にお勧めで、風呂場にも使える密閉対応。古い電球ソケットで問題なく使えます。
東芝 E-CORE(イー・コア) LED電球 <キレイ色-kireiro-> 一般電球形 8.8W(高演色タイプ・密閉形器具対応・白熱電球40W相当・550 ルーメン・昼白色) LDA9N-D-G
- 出版社/メーカー: 東芝(TOSHIBA)
- メディア: ホーム&キッチン
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家の中の色が変わって結構新鮮です。青い蛍光灯使ってる方は是非検討をお勧めします。
非常に長くてすいません、ありがとうございました。