これを書いてる6月上旬、中学1年生なら初めての中間試験の答案用紙が返却され、喜んだり反省したりが終わった頃ですかね?
僕も私立中学に入った受験組でしたが(大昔ですけど)、はじめてのテスト結果は今でも覚えてます。
限りなくビリに近い大惨敗
だったから(笑)
大手予備校の全国模試トップ10の常連だったのに(人生のピーク!)、あまりの酷さに親もフリーズ。
受験から開放されて遊び呆けてた覚えもありますが、今にして思うと、もっと根本的な問題があった気がします。
※なにぶん古い話なので、今の予備校スタイルと全然合致してないかもしれません。その場合は、おっさんの昔話程度ということで。
予習のできない予備校
当時通ってた予備校は1クラス10人程度で、冊子のテキストが有りませんでした。授業スタイルはこんな感じ。
- まず講師が設問を板書
- 生徒は設問の意図を吟味しつつ、ノートに設問を写す
- 各自ノートに答案作成開始。時間は講師の裁量次第(出来具合等)
- 終了合図の後、指名された生徒が答えを解説(出来た範囲でOK)
- 講師が問題の意図を説明し、生徒に質問を飛ばしつつ正解までを解説
- 1-5をいくつか繰り返す
- 小テスト
- 類似の問題集を宿題に配布
今でもこのスタイルだったら、どこかバレバレですね(笑)
講師は、生徒がその場で正解できることを期待してません。「どこまで解けたか?」を見てます。解らない所を明確にし、あとは質問を飛ばされながらの解説タイムでしっかり理解し、宿題でガッツリ復習することで、理解を磐石にします。
つまり、
予習不可能で復習重視
だった訳です。
復習重視の授業の利点
設問を解かせるのは、限られた授業時間の無駄に見えるかもしれません。ですが、頭をフル回転させて「解らないこと」が鮮明なうちに、質問を飛ばされながら理解を進めることで、効率的に吸収できると思います。小学生の勉強にはとても有効じゃないですかね?鉄は熱いうちに打て的な、その場で考えその場で修正。予習による「独自研究」で、間違った手段を定着させるリスクが無いですし(あくまで受験勉強での話ですよ?)。
復習重視ゆえに起こりうる問題
中学受験まではこれで万々歳だったんですね、僕の場合は。ところが進学後、いきなりすっこけた次第です。極論で言えば、勉強不足なんですけども・・・
小学生の頃は、完全に予備校の勉強スタイルに染まってます。そう、予習要らずの復習重視。学校の授業など聞き流してても全教科100点量産状態だった為、これまた予習なんてする訳がありません。
今にして思うと、これこそが巨大な仇。そう、
「予習」という概念そのものが完全に欠落していた
のです。そもそもやったこと無かったんですから。勿論中学の先生は「予習しろ」と言いますけど、その必要性がわからないから聞き流します。なんせ概念自体を持ってないんだもの。
結局は授業を聞いても自動的にノートを取るだけで、授業時間からは何も得られず。これじゃノートコピーしてるのと一緒ですね。そしてそんな状態で復習しても、これまた何も得られません。なんせ、
「復習」すべき内容が頭に入ってないから!
実質、教科書とノート見て独学してるも一緒。それも数学や英語(まだ小学校で無かった)等、新科目に対して。酷い成績取るわけです(笑)
「予習など必要無い」という、誤った知識を定着させてしまったのです。正しくは、「予備校では必要なかった」だけなのに。
「予習」の概念を早めに修正
復習重視型はとても面倒見のいい授業形態で、中学受験の予備校には向いてると思います。でも中学校でそういう授業は難しいですよね?(おそらく)。
記事で紹介したような勉強スタイルが染み付いている場合、僕のように予習をしろと口で言っただけでは伝わらないかもしれません。概念そのものが無い可能性があるので。
ではどう説明すればいいか?ですが、最初に書いた1-8番の授業進行で言うと、
学校の授業は4番か5番あたりから始まるので、1-3番は授業前にやっておかなければならない、これが「予習」だ!
といった所でしょうか。もし僕が当時こう言われたら、きっと納得したと思います。
時代にそぐわない内容だったらすいませんが、もし参考になれば幸いです。