ニワトリとタマゴ 重箱の隅の戦い

重箱の隅をつつくような、どうでもよさそうな細かい話やネタ話。おもいついたら即暴走。

Vornado(ボルネード)製サーキュレータ2モデル(AC/DC)の比較と使用所感

エアコン節電、冬は爪先あったかサーキュレータ。Vornado製『360-JP』と『5303DC-JP』の比較レビューです。どっちも初期ロットは古いので今更ですが、2つ使った上でということで。

サーキュレータ

サーキュレータの基本的なお話は、前回にて。

kutsumiya.hatenablog.com

VORNADO 360-JP

14畳対応のACサーキュレータで、Vornadoでは卓上を除けば最安モデル。国内では現役ですが、北米では大分前に終息してます。保証期間は北米仕向3年に対し、日本仕向は僅か1年と短め。assy(組立)はチャイナ。

それもあってか国内海外ともにイマイチな評価の本機ですが、僕の2018年3月製造モデルは十分な効果を発揮しており、今の所性能面では問題無いです。重心異常による振動も無し。

ACサーキュレータ

AC(交流)モデルなので、関東(50Hz)と関西(60Hz)で性能差出ます。60Hzだと随分風量下がるようで。逆かと思ったんですが、直流屋なので交流電源はほぼ知りません(大学でやったけど、もうあんま覚えてない)。

僕は東京在住なので、50Hzでの使用になります。

 

諸元

VORNADO 360-JP

適用畳数:14畳

到達距離:最大18m

風量(50Hz):8.33立方m/分(強)  7.22立方m/分(中)  5.47立方m/分(弱) 

風量(60Hz):6.99立方m/分(強)  5.72立方m/分(中)  4.36立方m/分(弱) 

消費電力(50Hz):48W(強)  36W(中)  23W(弱) 

消費電力(60Hz):44W(強)  33W(中)  20W(弱) 

 

使用所感

北向き角部屋6畳間で使用。

上向きで床置きしてますが、弱運転でも机の上まで空気の流れを感じます。遠くのティッシュも揺れる程。購入前は効果に懐疑的でしたが、こうも空気の循環作れるとは驚きです。値段分の価値はあると思います。アイリスのサーキュレータとか、ここまで空気動かせると思えないんですが、どうなんでしょう。

足元への循環も問題無く、室温は完全に均一化します。冬場は靴下2枚履いても冷たかった爪先が、素足でもOKに。26℃だった暖房は20~21℃で済み、23Wの消費電力はペイできそう。

 

問題点

高い効果の代償に騒音は大きめで、弱でも結構うるさいです。1m以内だと、生活環境音として許容できない人も居ると思います。元々自作PCのファンがうるさい部屋なので、僕はこの程度であれば許容範囲内。でもリビングにはちょっとキツい騒音かも。

『強』だとテレビの視聴に支障出る位ですが、循環を作る為に最初の数分だけ使うモードだし、これは目を瞑りましょう。

 

各部の写真と解説

ほぼ真上まで向きますが、厳密には90度にちょっと届かず。

ACの送風角度

 

スムーズに角度調整できますが、経年でヘタらないか少し心配。

送風角度の調整

 

風量スイッチは背面に。OFF>強>中>弱の順。つけ始めは強で循環を作るのでこの並びなんだと思いますが、賛否あるようで。

360のスイッチ

 

清掃は、プラスネジ4本を外してカバーを撤去。一番下のネジ穴が台座と干渉する為、ちょっとアクセスしずらいです。ネジ山の位置も深く、日頃ドライバを使わない人はちょっと戸惑うかも。

360の清掃

マメにルンバが掃除してる部屋でも、一か月もするとうっすら埃が。

 

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VORNADO 5303DC-JP

14畳対応のDCサーキュレータで、日本仕向はAmazonのマケプレ専売(35畳の6303DCは一般販売品)。出品業者は公式代理店。

保証期間は5年と長く、ホームページでユーザ登録すると(購入後30日以内)10年に延長。シリアル番号を撮影した画像ファイルが必要です。

モーター部品だけが対象みたいですが、まあサーキュレータが経年で壊れるのってモーターだろうし十分でしょう。assyは台湾。

DCモデルはデジタル回路による細かな制御が可能な為、99段階の風量設定で騒音との折り合いを調整できます。リモコンやおやすみタイマー機能も有り。

DCサーキュレータ

DC(直流)モデルなので、地域(50Hz/60Hz)による性能差は無いです。風量は60Hzの360-JPとほぼ同じ。よって、50Hz地域では360-JPより風量下がります

到達距離は向上しており(18mから24m)、指向性は高くなってる模様。

 

諸元

VORNADO 5303DC-JP

適用畳数:14畳

到達距離:最大24m

風量:6.8~1.9立方m/分

消費電力:3~31W

 

使用所感

12畳リビングで使用。

風量30~あたりで、360-JPの弱運転(50Hz)と同等の騒音。個人的には、25位なら環境音で許容できます。

空気は足元までしっかり循環し、リビングの暖房も26℃から22℃に。1度循環作れば25でも平気そうで、少ない風量でもきっちり機能してます。

10以下だとほぼ無音で、そよ風程度ですが天井まで届いてます。気候や気分次第で最適なパワーを選択できそう。

消費電力は非常に小さく、50でようやく10W程度だと思います(クランプメータでの測定から推測)。360-JPに比べて半分~1/3程度かと。

 

問題点

風量下げれば静かな反面、騒音あたりの風量は360-JPより弱いと思います。北向き角部屋6畳間で風量30だと、弱運転の360-JPより若干足元が冷たい感じ。遠くのティッシュの揺らぎも小さめ。風の特性も違う為、置き場所の調整で改善するかもですが。

風量99だと顕著で、360-JPの強より格段にうるさいです。もはやサイクロン掃除機並。でもカタログ上は、同等以下の風量なんですよね。

サンマ焼いて煙ったとか、旦那さんが屁こいた等、緊急時の換気にでも。射程距離24mの見せ所です。

 

各部の写真と解説

ほぼ完全に90度上向きます。

5303の送風角度

 

両端の支持。ちょっと軋む感じで、360-JPに比べると少々角度調整しにくいです。

5303の角度変更

 

99段階の風量設定。操作部がダイヤルだったら直感的でよかったかも。ちなみに北米仕向の新型(533DC/633DC)はダイヤル式。

5303の操作部

 

リモコン。電源、風量、おやすみタイマーの設定可。これ無くてもいいような。液晶付いてる訳じゃないし、どうせ本体の7セグ表示見なきゃいけないものw

リモコン

  

裏面で電源ケーブルの巻き付けが可能。持ち運びや収納に便利。

コード巻き付け

 

カバーは360-JPと同じくネジ4本。こっちは簡単に外せます。

5303の清掃

 

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まとめ

多少の騒音を許容できるなら、360-JPがお勧め。長期的に見れば5303DC-JPの方が安くなり得ますが、10Wちょいで1万円分ってかなり長期戦。

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静音運転なら5303DC-JP。ただし30以上で運転すると、360-JPと同等以上の騒音に。北向き角部屋みたいな寒い部屋は、6畳程度でも注意。心配だったら1ランク上(35畳用)も検討対象に。ことによっては35畳用の方が安いんですが、大分でかいです。

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DCモデルの35畳用。二回り位サイズアップしますが、風量は約2倍。

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ボルネード サーキュレーター DCモーターモデル ホワイト 【6~35畳用】 6303DC-JP-wht

ボルネード サーキュレーター DCモーターモデル ホワイト 【6~35畳用】 6303DC-JP-wht

 

 

 

(おまけ)北米仕向のVornadoサーキュレータ

北米メーカということもあり、現地だと結構安いです。定価1万8000円の5303DC-JPですが、北米だと定価約110ドルで実売約100ドル。人気のあった660-JPも国内だと1万6000円程ですが、北米だとおよそ97ドル。

日本未発売モデルも多くて、360と660の間に位置する、460や560なんてのも有るんですよね。

いずれもAmazon.comから海外発送で購入可能ですが、送料、国内配送料、消費税や通関時のもろもろ等(着払いできっちり請求される)を考慮すると、価格的なメリットは微妙かも。保証の無効や、初期不良リスクもありますし。

何より北米と日本では電源規格が異なる為、ACモデルは定格性能を発揮できないです(DCモデルは口金さえ合わせれば多分大丈夫、多分)。日本未発売のモデルをどうしても入手したい場合以外は、おとなしく日本仕向を買った方が良さそうに思います。

 

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